みんなの好きなめっきの話
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最近はどの車にもついているメッキ。
トヨタマークやちょっと高級なドアノブなんかはメッキでピカッと輝いて綺麗ですよね。
今日も『あー綺麗だな』なんて思って作業しておりました。
メッキって…でもなんなんでしょ?
ドアノブもエンブレムも材質はプラスチックだよな…そのプラスチックにメッキがしてあるんでしょ?
…でっ、そのメッキってなに?
塗装なの?丈夫なの?錆びるの?どこまで磨いたら剥げるの?
考え出したら気になりますね。
という事で今回参考にしたのがこの本。
めっきとは何か
めっきは実は外国語では無く日本語の鍍金(めっき)または(ときん)から来ているそうです。古くは奈良の大仏に金めっきが施されていたようです。当時は水銀に金を混ぜてその後水銀を蒸発させて残った金が残るという仕組みの方法だったので非常に害でした。
めっきというのはつまるところ『金属を薄く皮膜する技術』という事になります。今は電気的、科学的に金属を皮膜形成しているのが主流のようで、色を塗る塗装とは違うという事ですね。
ちなみにめっきは日本語なのでメッキとカタカナで書くのは間違いだそう。以後訂正します笑
エンブレムにはどんなめっきが使われているのか
代表的な車のメッキだとメーカーのエンブレムがあげられると思います。
まず、エンブレムの土台となる素材はプラスチック。正確にはABS樹脂になります。
その上に実はめっきは三層の構造で、電気めっきによってそれぞれ異なる素材のめっきが施されています。
一番下層は銅めっき(ひび割れ防止)
銅はよく伸びるのでABS樹脂の膨張収縮によるクラック発生を防ぐ役目をはたしている。
中層はニッケルめっき(錆止め)
ニッケルは色などの特徴は鉄に似ていますが錆びることが無く高耐食性があります。
表面層はクロムめっき(光沢装飾)
クロムめっきは光沢剤を使わなくても金属光沢があり、錆びることもありません。しかし目に見えない微細なクラックが存在するのが弱点です。そのクラックからの錆を防ぐために中層にニッケルめっきが施されています。ちなみにクロムは硬いため厚みがあるとひび割れをおこすのでクロムめっき層はものすごく薄い層のようです。
まとめ
ということで車のエンブレムなどはプラスチックなんだけど何層もの薄い金属の膜が施されている物だという事がわかりました。
金属なのでしっかり通電しますね。
最近はめっき調塗装なんて物もありますので今度はその辺りも探って行きたいと思います!
以上めっきについてのお話でした!
追加編集
メッキはダンパーステーにも使われていて温度管理が不適切なだけでメッキに亀裂の入るシビアな技術です。
お車で心あたりのある方はご連絡ください。