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実話、色はいちいち作っています!それが調色作業です。

解説! 

今回は色について私たちの常識と皆さんの常識に違いがあることが多い色についてお話します。

あなたがお持ちのそのお車の色。そのまま塗料メーカーから鈑金塗装屋に供給されているわけではありません!

代表的なトヨタのパール070 070は色の名前を番号にしたもの

【このような塗料はない】

【こっちが正解!配合表を見て毎度作っている】

なぜこんな面倒なことをしているのでしょう?

ここはよく皆さん誤解をされていらっしゃるのですが、同じ色の車でも、実はそれぞれ微妙に色が違っているからなんですね

理由は様々です。日焼けだったり、製造時期だったり、そもそも新車のボディとバンパーも同じ色のはずなのに色が違います。これは色を塗ってる工場がボディとバンパーでは違うし、塗装の方法も違うからです。

メーカー的にはバンパーは多少色が違ってもいいと言う前提なのでしょうが、そのせいか新品部品はバンパーは最初から色つきでやってきますが、ボディに使うドアなどは色はついていません。

 そこで必要になってくるのが、調色作業です。下の写真をご覧ください↓

【補修塗料メーカーから提供されている色見本】

【左側がベース層、右側がベース層にパールを吹きかけた完成の色】

このように色見本を実際にボディにあててみて1番色が近いものを選んで、裏に書いてある配合表を見て初回の色を作っていきます。

070だけで、2枚のカード、4色がありますが、恐ろしいのは色見本の右上に継の文字、それぞれの色070-K17と言うように写真に載せていないだけで、まだまだ、070の色見本があるんです。

ただ、この配合の通り色を作っても、メーカーの塗装者の吹き方が違ったり、塗る回数が違ったり、手持ちの塗料溶剤の揮発具合とかなかなかぴったりと色は合いません。そもそもボディと色見本でピッタリ合う色が無いことがそれなりにあります。

少しづつ色を微調整して実際のボディの色を作っていくいく必要があるわけです。

この色見本を使った調色をしている塗装屋が大半を占めていると思います。基本的には見本をあててみて裏の配合表通りに調色するのでとても便利なのですが、これで困るのは、見本や配合表の無い色が必要な時です。メタリックやパールなど入った色をゼロから作るのは至難の技と言って良いです。

ですが、実際には必要とされるお客さんはいらっしゃいます。コーポレートカラーに塗った法人車やカスタムカー、バイクなどですね。

そこで、私たち城鈑金も、泣くほど奮発して調色カメラというのを最近取り入れました!

【調色カメラ。現地で色を読み取る事もできる】

【虹の色も読み取れる。カメラがなかったらと思うと…】

調色カメラがあれば鬼に金棒!と言ってもいいほどかなり私には心強い存在です。

これはカメラでボディの色を読み込み、コンピュータで解析して、最適な配合表を割り出してくれると言う優れもの!100%ピッタリとはいきませんので、最後は微調整がやはり必要になりますが、無い色を1から作ると考えるとかなりの時短に、なります。

ですので、もし色合わせが出来ないと断られてしまった物があれば一度問い合わせを、私にしてください。

たぶん出来ます!

このカメラがあれば!

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