安く直すには諦めの悪さも大事です。コンピュータ診断装置活用
実績
今回は高価なヘッドライトであるエスティマのAFSヘッドライトの修理を行いました。(ハンドル操作に合わせてライトの目玉がクリクリ動くシステムです)オーナー様から掲載許可をいただけたので修理事例として載せさせていただきます!
依頼内容→AFSインジケータ点滅。そして右のライトがクリクリ動かない。
インジケータ点滅という事でしたのでエラコードを拾っていると思い、原因を詳しく探るべくコンピュータ診断装置にて車両からコードの読み取りを行いました。
Swivel=回り継手、自在軸受けと和訳する事ができました。思いっきり『クリクリ』機能の事ですね。右側ライトのそのモーターが異常ですよと車が言っていらっしゃるんですね。
車の修理書を見てみるとこのエラーが出たときは①スイブルモーター本体の故障か②そこまで繋がっている配線が問題か③スイブルコンピュータという大元のコンピュータが故障かのどれかという事が書いてありました。
配線も見た感じ良さそうだし、確率的に稼働部分のない半導体の、コンピュータよりもモーター本体の故障の可能性が高いと判断をしました。ですが…
スイブルモーター単体では部品供給はされてなさそう。
ヘッドライト本体に内蔵されているスイブルモーターのような部品は通常単体での部品調達は出来ません。部品商にも確認をしましたが取れないと言われました。
そうなると新品か中古のヘッドライトの購入と言うことになります。ですがここで一つ問題が、このお車にはカスタムで左右のヘッドライトにイカリングが装着されていて、片方だけ交換すると非常に不格好になってしまいます。これはお値段的にも、見た目的にも交換は避けなければいけません。意地でもなおします。
プランA 修理を試みる。
ハンダの再度付け直しも行いましたが治るにはいたりませんでした。ここで治ればラッキーだったのに。
プランB 同じモーターを仕入れる
先ほども書きましたがAFSモーターというのは正規では単体の、供給がされていません。ですのでモーターの品番をある検索サイトに打ち込みます。そう、『ヤフオク!』です笑
そしたら何とたまたま一点だけヒットしました!しかもこれはお安い値段です。タイトルにはレクサスで使っていたと書いてありましたが品番が同じでしたのでエスティマでも同じものが使えそうです。そこで、オーナー様に事の経緯を報告。購入してもいいか相談をしました。オーナー様からはやりましょう!と言う回答をいただけたので、売れてしまう前にすぐにボタンをクリックしました。
AFSを取り替えてエンジンをかけてみる。
無事インジケータランプの、点滅が消えて、実際にAFSの、動作も確認する事ができました。
故障コードも拾わない事も確認できましたのでこれにて修理完了です。オーナー様に早速報告をしましてとても喜んでいただけました。
実際には診断装置がなくても、実際にAFSが動いていない現象からAFSモーターの、交換をしようと言う結論にはなると思いますが、やはりコードを拾って正確に推測診断が出来た方がいいですよね。思い込みの誤診も減りますし、エラーコードの消去にも診断装置は必須です。
以上今回はコンピュータ診断装置を活用しての修理記事でした!