測色カメラでバイクのパーツ塗装をする!
解説!
先日バイクで新規のお客さんがお店に来られました。
バイクのタンクにつける色を同色に塗装して欲しいとのこと、今回はこの色合わせに焦点をあてて紹介します。
かっこいいブルーです。バイクの色は車のように色番号から配合表を参考に色を作っていく事ができません!取り外してもらった部品を参考にして色をゼロから作っていく必要があります。ここは熟練の職人技で色を再現…と言いたいところですが、そんな技術は今の時代は必要ありません!色を読み取るカメラで大体のところまでは再現できるんですね。
この装置がどのくらい再現できるかと言うと…
ビミョー、ですよね。60パーセントって笑
正直この機械に頼った分テンションが下がりました。
ただこのカメラもう少しがんばることが出来ます。コンピュータ上で配合を組み合わせてより精度をあげる事ができるんですね。先進的ですね。
9%の上昇でシュミレートでは69%の再現が限界でしたが最初から作るよりはかなり助かります。はたして69%似てるってどれだけ似てるか気になりますよね?お見せしましょう!
これをみて一般の人は結構似てるなと思われたかも知れませんね。大丈夫です。私もそう思いました。頑固塗装屋の人からするとこれではまだ納められないって言いたくなるレベルでしょうか。ただ斜めから見てみると違いはよく分かりました。
これでは納められませんね。ここからは試行錯誤をしていきたいと思います。と言っても、実はここからの調色補正もカメラで出来てしまうのです。今回は初めてこの補正機能を使ってみました。合計4回調合、テストピースを作ることになりました。4回分時間と手間がかかります。ここのあたりは通常は比色しながら目で見て微調整しているところです。職人の勘所と言われる部分ですね。
左が初代、右に行くにつれて最終形態になる。
カメラも色が濃いと思ったのでしょうか、2回目の補正ではかなり薄味になりました。初代より悪化していますね。ですが最終形態に行くにつれて徐々にいい具合の色に近づいていくのがわかります。最終形態で色が合いましたので、今回はこの色で塗装を行いました。なぜ今回このような事をしたのかと言うと、カメラで最終形態までもっていけると、微調整した分も色の配合レシピがわかるので、次回の塗装の際に調色が簡単になるからです。バイクは車と違うので、今後の事も考えてレシピは専用として保存しておきます。
塗装後。研磨確認中
いい感じ
いい感じになったのではないでしょうか。
今回はこれにて紹介終了!以上、バイクのパーツ塗装をする!でした!