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最近よく見る「あのカッコイイ色」は何だ?キャンディー塗装と普通の塗装の違い

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こんにちは!城鈑金塗装工業です。

最近、街中やバイクのカスタムなどで、吸い込まれるような深みのある鮮やかな色の車を見かけることはありませんか? 特にマツダの「ソウルレッド」などが有名ですが、あのような透明感と奥行きのある色は、一般的に「キャンディー塗装」と呼ばれる手法(またはそれに近い手法)で塗られていることが多いです。

「すごく綺麗な色だけど、修理代が少し高いと言われた…」 そんな経験がある方もいるかもしれません。

今回は、なぜこの塗装が特別なのか、現場の写真を交えてご紹介します!

メタリック塗装とキャンディー塗装の違い

普通の車によく使われる「メタリック塗装」と「キャンディー塗装」、一番の違いはその構造にあります。

  • メタリック塗装: 「ベース層(色)」+「クリア層(保護)」の2層構造
  • キャンディー塗装: 「ベース層」+「キャンディー層(色付き透明)」+「クリア層」の3層構造

キャンディー塗装は手間が一つ多いんですね。 この「3層構造」にすることで、色の底(ベース)と表面(キャンディー)の差が生まれ、独特の深みが出るのです。

実際の塗装工程を見てみましょう

百聞は一見に如かず。実際に塗装中の様子をお見せします。

まず、これが「ベース層」の塗料です。

そして、これを車体に塗った状態がこちら。

全然色が違うからドキドキしちゃう

一見すると普通のメタリック塗装に見えますよね? キャンディー塗装の場合、下地にシルバーやゴールドなどのキラキラしたメタリックを塗ることが多いです。 塗っている本人も、この段階では最終的な仕上がりの色とは全く違うため、「本当にあの色になるのかな…」と少しヒヤヒヤしながら作業していたりします。

飴玉(キャンディー)のような透明感

次に登場するのが、主役の「キャンディー層」の塗料です。

濁った水みたいなイメージ。 

見てください、この色! 先ほどのベース塗料とは違い、色が透き通っているのが分かりますか? 配合的にはほとんど透明な塗料に、染料で色を染めたような感じです。

比較として、最後に塗る「クリア層」(透明)の塗料も載せておきますね。

もうこれは接着剤を霧にして吹き付けているようなもの

キャンディー塗装は、キラキラしたベース層の上に、色付きのセロハンを重ねるようなイメージです。 そうすることで、光が透過して下のメタリックに反射し、まるで「キャンディー(飴玉)」のようなトロッとした艶と深みが生まれます。

とにかく塗装が難しい!

仕上がりは最高にカッコイイのですが、私たち塗装職人にとっては「非常に気を使う、難しい塗装」でもあります。

理由は、キャンディー層が半透明だからです。 普通の塗装なら多少塗り重ねても色は変わりませんが、キャンディー塗装は「塗る回数」や「スプレーガンの動かし方」によって色の濃さが変わってしまいます。バイクとは違って平面の広範囲塗装ですからね。

塗膜が重なった部分だけ色が濃くなってムラになったり、隣のパネルと色を合わせるのが至難の業だったり…。 そのため、キャンディー塗装専用のスプレーガンや塗料を使い、ロボットになりきって均等に塗り重ねていきます。

そして、苦労の末に塗り上がった状態がこちら!

いかがでしょうか? 最初のベース層だけの状態と比べると、色の深みと艶が段違いですよね!

まとめ

キャンディー塗装は、一見するとメタリック塗装と似ているようで、実は工程が複雑で非常に繊細な技術を要します。 材料も多く使い、手間も時間もかかるため、どうしても通常の塗装より割高になってしまいます。

しかし、その分仕上がった時の美しさと存在感は格別です! バイクでは昔から愛好家が多い塗装ですが、最近は車でも増えてきました。

愛車の色にこだわりたい方、もし街中で深みのある色の車を見かけたら「あ、これが3層構造の輝きか!」と思い出してみてくださいね。

お車の塗装やキズの修理、特殊なカラーのご相談も、城鈑金塗装工業にお任せください!

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