トヨタ車のカイゼン〔ルーミー〕
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最近メインの鈑金塗装の話がなかったので鈑金から話題を出そうと思います。
城鈑金では主にトヨタ車の入庫が多いのですが車体を分解していると新型車が出でくるにつれトヨタのカイゼンの一端を知ることができます。
いきなりかなりマニアックなんですがこれ何かわかりますか?
新型車トヨタルーミーの運転席ドアのロック機構です。
写真では伝わらなくて残念なんですが、大きさは従来の機構と変わらないのに手に持った時の重さが軽くなっています。〔パッソなどの小型車含めどのロックよりも軽かった印象です〕
次にこれ
これはドアガラスを上げ下げする機構です。
これはドアにビスが3本だけで固定されていました。
これも非常に軽くシンプルな作りでした。
普通フロントドアはもう少し複雑で重たい機構が採用されており。ビスも6点固定が普通です。
このタイプの機構はガラスの小さいリアドアで主に使っています。それを窓の大きいフロントドアに採用したのはこれまで見たことがないので画期的だと思いました。
語弊があるかもしれませんがトヨタは部品1つ1つが合理化されて進化していくのがすごくわかるので非常に面白いです。
なんとドア一枚の全てのビス類は手に収まってしまうほどの少なさ!
トヨタは合理化でコスト削減ばっかりじゃないか!と思はれてもいけませんのでこういったところも見てください。
ドアの剛性を高めて安全性を確保する為に外側鉄板に複雑な骨組みが上と下に走っています。
その上には発泡スチロールの様な〔かなり硬い〕クッションが貼られています。
こうして手を抜く?所は抜いて、安全性はしっかり確保する。
これこそトヨタのカイゼンですね!
では、今から塗装します!
新品のドアは真っ黒!
では!