シルバー塗装 色ムラとは
NEWS
今回はプロボックスの左フェンダーを修理。塗装をしました!
シルバー塗装で気をつけなければ何と言っても「色ムラ」です。
メタリックのキラキラはアルミフレーク←要するに金属粉が使われていて、このアルミフレークの塗装表面の立ち具合を均一にする
「ムラとり」
と言う塗装テクニックがメタリック塗装には重要です。
ただ塗っただけの部分とか、隣パネルでのぼかし部分では均一にはなりづらくムラが発生しやすくなります。
ムラってどんな状態??
と思うでしょう?
↓コレが色ムラのあるNG例です。iPhoneで撮影したので人の目よりもカメラ、液晶性能は劣るのですが、詳しい人ならそれでも画面から見える人には見えます。
なんとなくモヤっとしているのがわかるでしょうか?
ムラと言うのは先程も言ったように塗装表面のアルミフレークの「立ち具合」なので斜めから見ると良くわかります。
↓正面から見るとこんな感じ。
正面だとモヤ感が軽減されて、あるとわかっててよく見ないと気づかないレベルだと思います。
ここまで読んでいただいて察しが付いたとは思いますがこの車は1度塗装した後に磨きの作業に入った段階で見つけたので再塗装をする事になりました。
塗装の段階ではムラとりをしてムラが分からなくなっても、太陽光のある外に出して初めて分かるムラと言うのも稀にあります。
こう言ったムラと言うのは塗装の事がよくわからないお客さんにとっては自動車塗装のムラと言う概念が無いので、納車後にもし何かモヤを感じとったとしても車が汚れているのかな?とか考えたり、明確な不備でないと指摘しにくいと思います。
でも、実際にムラのある車にはムラがあるわけだし、それが消える事もないし、もしそのお客さんにはわからないとしても目の性能は私たちもお客さんも同じなので視覚はきちんと捉えているわけで、そう言ったところから全体の感覚として、あの鈑金塗装屋はうまいとか、下手とかに繋がっていくんだと思います。
お客さんさんが指摘しづらい微妙なところほど丁寧に仕事をしていかなければいけないなと思いました。