新品交換の部品開封の儀。そして塗装前処理まで | 城鈑金塗装工業

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新品交換の部品開封の儀。そして塗装前処理まで

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自動車鈑金では、昔とは違ってハンマーを使っての修理と言うよりも、保険などを使って修理する場合は特に、新品交換として取り替え修理をする事がおおいです。

一般の人の入る自動車保険はノンフリート契約なので修理代金が多くても少なくても、次回の保険料の上下には影響はありません。

ならばいっそのこと新品に変えてしまったほうが気分がいいですよね。ただ、保険を使うか使わないか微妙な金額の時には極力修理代をかけないプランと、保険を使ってしっかり直すプランと提示してお客さんに決めていただきます。

話がそれてしまいましたね。では今回はドアを新品交換しましょうと言った時にその部品はどうやってくるのか写真コレクションの中からお見せしましょう。

まずはコレ。

ワーゲンのボンネットの大きい段ボール。純正部品の文字が神々しい。

ワーゲンのボンネットです。部品屋さんがトラックに積んで持ってきてくれます。日本語で書いてありますね。この中を開けてみましょう。

段ボールの中に段ボールがでてきた。中がチラ見できる。

はい。段ボールが出てきました。中が見えますね。続けて開封して行きます。

中の段ボールの反対側
新品のボンネットは艶消しの黒である。

はい。ボンネットが出てきましたね!ボンネットはこのように来るんですね。2つ前の画像には今度は英語?ドイツ語?で書かれています。おそらく内側の段ボールまではヨーロッパ製造。最初の段ボールは日本にやってきてからヤナセが再梱包したのではと思われます。外国の段ボールはザラザラパリパリしてて正直質が良く無いですからね。ちなみにドイツではなくあえてヨーロッパと書きましたが、これは他のワーゲンの部品の製造国でドイツではない物があったからです。

そしてここからが本題。新品品質は鵜呑みにしてはいけない。

新品という響きに騙されて、そのまま塗装をしてしまうと、厄介なことになります。開封したら必ずキズ、凹みの確認を入念にしなければいけません。これをご覧あれ。

よく見ている。今にも殴りかかりそうな勢いで。
殴っている!?!?

このボンネットは二箇所ほど凸部分と凹みの箇所がありした。凹みの部分は薄くパテをつければ問題ありませんが出っ張っている部分は叩いて落とす事になります。これは何も輸入品には限りません。

新品部品ドアバージョン。

若干折れている

新品でもいけないものは容赦しない。
謎の塗装の中の深い傷

国産は頻繁と言うわけではありませんが大きくで重い鉄部品ですので、製造からここまで来る過程の何処かで微妙な凹みは紛れ混んでしまいます。

次は塗装が剥がれにくいように傷をつけていきます。とても大事な処理です。やらなくても納車時はお客さんには全くわかりませんが、年数が経った後に違いが出てきます。ちなみに新車の製造工程ではこんなことしません。手間ですからね。じゃあやらなくてもいいんじゃ?と言う方。これをご覧あれ。

エアーを吹きかけるとペリペリ簡単にめくれる。飛び石などで一部の塗装が欠けてその端から空気や水が入ると簡単にめくれるようになる。どうにもならない。

と言うことで城鈑金ではしっかりと傷をつけていきます。

機械が入らない入り組んだところは手でキズをつける

次はコーキングを打って雨水が内部に進入するのを防ぎます。

コーキング前
コーキング後

このコーキングと言うのもなかなか習字のような緊張感を要する物で。一息にいかないとヨボヨボの線になってしまう。四角い右の段ボールにダメな事例がある。

これで塗装が出来るようになりました。

コーキングなどは誰でも確認しやすいところなので、鈑金屋の修理方法の違いや技量を見たり、自分で中古車を買うときに、簡単に交換してあるかどうかの確認は出来ると思います。

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